« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

2006年3月

2006年3月31日 (金)

フィラリア予防

皆さんそろそろフィラリア予防のお知らせのハガキが届いてきていると思います。まだの方も、1~2週間以内に届くと思います。

フィラリア予防はワクチンと違い皆が同じ時期に行ないますので、一度に来院されるとかなりの混雑が予想されます。そのため、カルテ番号順に来院時期を振り分けておりますので、是非ご協力下さい。もちろんその時期でなくても結構です。

実際のフィラリア薬投与開始は、

5月20日~6月1日

投与終了は、

11月20日~12月1日

となります。投薬日お知らせメールをご利用下さい。

フィラリア予防ということで、薬をのんだらフィラリアに感染しないと思われがちですが、実際は違います。この薬は『駆虫薬』ですので、体に入っているフィラリアの子虫を殺します。

大阪だとフィラリアの感染は5月初旬からですので、5月中に体に入ったフィラリアを5月下旬に駆虫するというわけです。また感染終了は11月初旬ですので11月下旬に最後の駆虫薬を飲ませます。

先日も、「先生、蚊がもう出てる~」と言われた方がいらっしゃいましたが、今出ている蚊は、血を吸いません。血を吸う蚊も雌の繁殖時期のみで、気温に左右されます。その気温を元に計算されて、フィラリア感染時期が割り出されます。

当院でも開院当初には一年で10頭以上のワンちゃんたちがフィラリアに感染が確認されました。そのほとんどが治療済みあるいは治療中ですが、残念ながら亡くなった子もいます。

皆さんの予防が功を奏し、昨年は数頭のみでした。

しっかり予防していきましょう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月26日 (日)

お願い

このブログは当院と飼主の皆様の関係をより密にする為のものであります。

動物に関わることや私のコメントに関係すること以外のもの、また不適と思われるコメントやトラックバックは削除させていただきますのでご了承下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月25日 (土)

狂犬病予防注射

皆さん、狂犬病予防注射の通知は役所から届きましたか?

狂犬病予防法により、毎年一回の狂犬病予防注射が義務付けられています。接種は一年を通していつでも出来ます。ただし集合注射はその日にちが決まっています。

昔からなんとなく通知に書いてある通りに集合注射をしている方も多いかと思いますが、出来るだけ病院でしっかり診察を受けた上で注射するようにしてください。集合注射では何十頭(場所によっては百数十頭)もの犬に半日で注射していきます。行かれた事のある方は分かると思いますが、とにかく流れ作業的に獣医師が注射をしていきます。そのために問題(ワクチンアレルギーの対応が遅れたり、病気の犬に接種したりなど)もあり、地域によっては病院での注射を推進しているところもあります。

集合注射を勧める獣医師がいるとすれば、それはおそらく獣医師会に入る収入の問題でしょう。大きな資金源ですので、それに頼っている獣医さんは集合注射を勧めるかも知れません。

集合注射に行くと【犬】のマークのシールがもらえます。

これについても誤解がすごく多いようです。このシールは狂犬病予防注射とは全く関係ありません。シールにはその年度が書いてありますのでいかにもその年に注射をしたという証のようですが法的には全く関係ありません。地域によって違いますが、獣医師会もしくは地方自治体がシールを作って配っています。では何故このシールを配るのかといいますと、例えば大阪府の条例(大阪府動物の愛護及び管理に関する条例 )では、その第四条の2にこう書いてあります。

『犬の飼養者は、住居の出入口等人の見やすい箇所に、規則で定めるところにより、犬を飼養している旨を表示しなければならない。』

つまりあのシールはあくまで、犬を飼っていますよという表示であり、狂犬病注射を射っていますよという証明ではないのです。注射の証明は注射済証という小さな四角い金属プレートです。

吹田市では獣医師会がシールを配っている為、獣医師会に入っていない当院では発行することが出来ません(何故かは個人的に聞いてください。ここで言うといろいろな所から怒られそうですから)。大阪市では市が配っているので獣医師会に入っていようがいまいがもらえます。何でこんなに差があるのでしょうか?不思議ですよね。

皆さん、当院で狂犬病予防注射を受けてくださいね。 費用は集合注射と全く同じです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

血液検査

獣医師質問サイトの『だいじょうぶ?マイペット』でよくあることですが、「血液検査は問題なかった」と言われる方が多くいらっしゃいます。ここで問題なのが、血液検査と一言で言っても様々な検査項目があり、何の項目で問題なかったかによってアドバイスも変わってきます。

例えば当院で、避妊や去勢手術をする健康な若い(4~5才まで)犬・猫の場合、身体検査(触診、聴診、視診など)で問題なければ、完全血球計算(ヘマトクリット値、赤血球数、白血球数、血小板数)(1600円)、タンパク質濃度、血糖値(500円)、ALT(GPT)(肝酵素)(500円)、クレアチニン(腎機能)(500円)を血液検査として行います。これで異常が無ければO.K.と判断します。

高齢な犬・猫や身体検査で気になる点がある犬・猫は上記に加え、5~10項目を追加して調べます(1項目500~800円)。また、場合によっては甲状腺や副腎といった内分泌系の検査やそれ以外の特殊な検査も行います。

「他院で検査して問題なかったので、検査はしなくて良い」と言われ、検査項目を見ると不十分であることも時々あります。

人の検査項目は動物とは比にならないくらい多岐にわたっています。ということは、私たちは様々な方法や検査で病気を診断し治療しようと努力していますが、今の検査項目だけで診断出来ない病気も多々あるだろうということです。血液検査をしたらすぐに病気が分かると思われている方もいらっしゃいますが、万能ではありませんので注意が必要です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年3月11日 (土)

ミドリガメ

私達が子供の頃から身近にいる亀は、ミドリガメ銭亀でしょうか。当然私も飼っていました。今もあるのでしょうか、昔は金魚すくいならぬ『亀すくい』があり、祭りの縁日でミドリガメを取っていました。銭亀はどこにでもいたので、ため池等で取って飼っていました。子供の飼育ですので、決して清潔な状態で飼っていた訳でもなくよく水槽が濁っては、掃除していたことを思い出します。昔から亀には細菌がたくさん付いているのでよく手を洗うようにと教えられてきました。

最近、小学校で飼育されているミドリガメから子供にサルモネラ菌が感染し入院したとの事で、文部科学省は小学校と幼稚園では爬虫(はちゅう)類の飼育を控えるよう求める通知を全国の教育委員会などに出しました。

皆さんはこの対処をどう思いますか?

「当然だ!」と思いますか?  「そこまでしなくても。」と思いますか?

2/17のブログで書いた様に、私には『細菌=排除』という行き過ぎた反応と思えてなりません。『猫はトキソプラズマを持っているので、妊婦は注意』『猫ひっかき病があるので猫は怖い(実際はノミが運ぶ細菌による感染症)』などが一人歩きして、間違った知識が一人歩きしている事も多くあります。致死率の高い病原体(O157など)でなければ、どんどん感染して、どんどん免疫を付けていった方がいいのではないでしょうか?

全国の大勢の子供が、間違いなく動物からサルモネラに感染しています。しかし、入院という事態になるのはそのごくごく一部です。学校の大車輪やブランコなどで遊んで、怪我して入院するほうがはるかに多いはずです。それでは遊具を完全に撤去するでしょうか(している所もありますが)? ミドリガメを排除するのではなく、水槽を清潔に保ち、亀を触ったら手を洗う。それで十分だと思いませんか?

今の教育現場は、間違った知識を持った親に気を使いすぎ、教育自体も間違った方向に行っているように思えてなりません。(元凶は過保護な親と文部科学省の無能役人のようです。現場の先生方は本当に大変だと思います。)『相談して殺すなどの処分もありうる』と文科省はコメントしているようですが、それが教育か?と憤りを感じます。

皆さんはどうお考えになりますか?

以下に共同通信社のニュースの一部を掲載します。

 自然にかかわり、大切にすることを学ぶため動植物の飼育や栽培が行われているが、文科省は「爬虫類は基本的には飼育すべきではない。外部の人に譲るのが一番だが、専門家と相談して殺すなどの処分もありうるのではないか」としている。

 文科省によると、2005年に千葉県内でミドリガメを飼育していた家庭の子ども2人が、サルモネラ菌に感染し入院した。サルモネラ菌はカメのふんや飼育箱内の水に含まれ、口から入ると感染するという。

 このため同省は、学校などで爬虫類の飼育を控えることのほか、極力触れないことや触れた後はせっけんで手洗いすることなどを求めている。

ミドリガメ     クサガメ(ゼニ亀)Midorigame Kusagame

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年3月10日 (金)

高度診断センター

私たち獣医師も他の多くの職業同様、日々勉強です。昨日も9:30pmより北摂夜間救急病院の3階セミナールームでiVEAT(獣医教育・先端技術研究所)の宮林先生によるセミナー(テーマ『呼吸困難な患者の画像診断』)が行なわれました。宮林先生は約2年前までアメリカ・コロラド州立大学獣医学部放射線学の准教授で、大阪出身の先生です。帰国された後iVEATというレントゲンや超音波、CTといった画像診断の専門病院を作られました。私たち獣医の世界も専門化が徐々に進んできており、獣医療もいわゆるかかりつけ医が何でも出来るという時代ではなくなってきました。当院からも何頭かのワンちゃん達が宮林先生の超音波診断を受けております。

このようないわゆる高度診断センターや二次診療病院は大阪に何件かあります。大阪府立大学付属獣医臨床センターは大学の施設で、一般病院からの紹介で高度治療を行ないますが、大学ということで外科・内科の壁や2週間予約待ち、またアメリカほどの専門化は進んでおらず、期待外れとなることなどが問題としてあります。

近畿では2件目となるMRIを導入した、京都動物医療(MRI)センター南京都夜間動物診療所内に約2年前に出来ました。特に脳内疾患や脊髄疾患ではその力を発揮します。椎間板ヘルニア診断の第一は今でもやはり脊髄造影です。脊髄周囲の隙間(脳脊髄液があるところ)に針を刺して造影剤を注入します。時々人でも脊髄造影後にしびれが残ったなどという医療ミスを聞きますが、それ位全く簡単なものではありません。ましてや年間そう何回も行う機会もありません。心臓外科の名医も年間何百例という手術をして初めて(もちろん何回もの失敗をした上で)名医となるのです。MRI検査では脊髄造影に劣る面もあります。しかし脊髄を傷つける可能性はゼロです。脊髄疾患を得意としている獣医師はMRI検査を安易に行うことを否定しますが、安全かつ効果的な検査としてとても力になる検査機器です。

CTセンター、夜間救急病院、二次診療施設であるリファラルセンターをようするネオベッツのセンター病院は大阪市東成区にあります。大阪を中心とした一般開業医が投資して出来たもので、設備としては大阪で最も進んでいると思われます。ここでも開業医から依頼を受けた動物のCT検査や高度医療(水頭症手術など)を実践しています。また、アメリカ等で専門知識・技術を身につけた獣医師が専門診療(現在は眼科や整形外科ですが、今後は腫瘍科など増えていくと思います)を行ないます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年3月 7日 (火)

ビタミンD

「猫は一日中部屋の中で、日光浴させなくていいんですか?」という質問が時々あります。

一番心配されるのはビタミンDの合成についてだと思います。人では皮膚の下にある7-デヒドロコレステロールが紫外線の働きによりビタミンDへと転換されます。その後、肝臓や腎臓で代謝されて活性型のビタミンD3となり、腸管でのカルシウムやリン酸の吸収促進などの働きをします。

ビタミンD不足になるのは、

食餌から十分取っていない時

での吸収が不十分な時 

腎臓の働き悪く活性型ビタミンDに転換できない時 

紫外線不足の時

そこで猫ですが、猫の皮膚には7-デヒドロコレステロールが非常に少量しか存在しない為、紫外線によりビタミンDを合成できないのです。そのため、食餌中のビタミンDが非常に重要となります。

昔、「ミミー」というキャットフード缶には通常の100倍ものビタミンD(魚類の肝臓に多量に入っている)が入っていた為、腎臓や肺などにカルシウムの沈着がおこるという問題がありました。少なくてもダメ、多すぎてもダメというのがよく分かると思います。

ちなみに猫は高齢になると腎臓機能の低下がよく見られます。そのため、上述したようにビタミンDを活性化できずにカルシウムの吸収が低下します。さらに腎臓からのリンの排泄が十分できずにリンが溜まりこれがカルシウムとくっつき、組織や血管に沈着します。

以上のことから、血液中のカルシウムが減ることで、もっとカルシウムを出せ~という命令がPTH(パラソルモン)というホルモンでなされます。

このPTHというやつが、尿毒症の症状である沈鬱や食欲不振、高血糖などを引き起こすことが知られています。

血液中のリンを減らす為に低リン食やリン結合剤があります。また、PTHを減らす為に活性型ビタミンD3製剤があります。

今回の話はちょっと難しかったでしょうか?猫に日光浴が(栄養学的に)必要ないといっても、日光浴している猫を見るとすごく気持ちよさそうで、たまらないですよね。猫も日光浴は大好きです。晴れた日は出来るだけカーテンを開けて日光浴させてあげましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 5日 (日)

PSE法

最近初めて知りましたが、皆さんはPSE法のことをご存知でしょうか?

簡単に言えば、PSEマークが付いていない電気製品は4月1日以降販売、購入できなくなるというものです。現在新品として売られているものは良いとして、困るのは中古品です。高級なアンティークものなら、費用をかけてもPSEマークを取得するでしょうが、それほど高価ではない物の場合、中古品業者が果たしてそこまでする(できる)でしょうか?

施行まで1ヶ月を切るようになって、音楽業界を中心にPSE法に反対の署名が行なわれていますが、もう遅いでしょう。お金に苦労していない役人(国家公務員)がこれ位の事で自分達の作った法律をいまさら考え直すことなどあり得ません。

ヤフオクでも売れなくなるので、中古品業界はパニックになっていると思います。私たち獣医業界も例外ではなく、レントゲン撮影装置や超音波検査装置など何百万円もする製品を開院時に全て新品で揃える事は2世獣医師やよっぽどのお金持ちでないと不可能です。中古品も今後値上がりが予想されます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 1日 (水)

院長の生い立ち(1)

一週間以上も書き込みをサボってしまいました。というより、元々モノを書くという習慣が無いので、テーマを探すのに苦労しています。

今回より、新シリーズで私の生い立ちを時々書いていこうと思います。このことで、当院へ来院して頂いている皆様方と私との距離が少しでも縮まればと思っています。

広島市で生まれた私は近くの保育園、祇園小学校へ通いました。小学生の頃から水泳を始めて、水泳一筋の青春期が始まることになります。広島の名門フジタドルフィンクラブへ兄弟4人全員がいつの間にか通い始め、最終的に続けたのは私だけでした(兄は水泳、陸上からスキーへと転向し、今では神奈川県から国体にも出ています。弟は卓球、妹はバレエへ)。

Img024_edited 小学校低学年の頃、毎週日曜日に祖母に連れられスクールに通い、その帰りにレストランでハンバーグか何かを食べるのが楽しみだったのを覚えています。小学校高学年頃にはロサンゼルスオリンピックにも出場した奥野景介・現早稲田大学助教授にあこがれてはいましたが、特に強い思いもなく淡々と泳いでました。小学校では4年生の時に囲碁クラブ、5・6年生では先生が僕達のために体操・水泳クラブを作ってくださり、そのクラブに在籍しながら、スイミングスクールに通っていました。

Img025 Img025_edited_1  (拡大)

クラブ以外では、小学校の夏休みには体験飼育員という企画が安佐動物公園で3日間行なわれ、タヌキや鹿の担当になり、タヌキも同じ場所で排便をすること(ウンチの山)を学びました。当時から生き物は大好きで、夏は特に川へ山へ行きザリガニやハヤ、ナマズ、クワガタなどを取っては遊んでいました。今ではなかなか出来ないと思いますが、空き地で基地を作って遊んだり、そこにある建物でこっそりゴールデンハムスターを飼ったりしていました。そうそう確か絵画教室にも通っており、毎週土曜日に300円くらい持って教室で紙を買い花瓶などを描いていました(もちろん才能はゼロ)。また、アンビックという英会話教室にも通っており、そのおかげで中学校に入ってからの英語に対するアレルギーは全くなく今日まで来たと思います。

書き始めると少しずつ思い出してくるもんですね。今回はこれ位にしておきます。次回をお楽しみ(?)に。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »