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2007年5月18日 (金)

迷子のダックスフンド

里親様が決まりました。 ご心配ありがとうございました。

先日、ミニチュアダックスフンド(♂)が片山町の産業道路沿いで保護されました。

体重2.3kgと痩せていて、疥癬(ヒゼンダニ)による皮膚炎を起こしています。

まだ取れかけの乳歯が1本あり、1才未満と思われます。

飼主の方や何か情報をお持ちの方は当院(6338-1138)までご連絡下さい。

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コメント

ブルセラの犬達が殺処分されて日がたってしまいましたが、私の中で大きな疑問が残っています。この記事へのコメントではなくて、心苦しいのですが、医学的なことがわからないので、次のことがずっと心にかかっております。先生のご教示を賜りましたら幸いです。

1)ブルセラは細胞内寄生菌だそうですが、結核に似ていますか。とすると、人間の結核は完治しなくても、排菌しなければ(喀痰検査で)隔離されることもなく、普通の日常生活を送っています。ブルセラ症の犬も「治療しても完治しないから」という理由で淘汰されるべきではなく、「治療し観察して、排菌をしない状態に管理できれば、生きていて良い」と考えてはいけないのでしょうか。排菌しなければ治療の目的が一応果たせていると解釈できないのでしょうか。

2)大阪府はHPで犬から犬への感染について、「普段の散歩など日常生活において感染することはありません。」とアナウンスしています。これは排菌していてもという意味ですか。それとも排菌していない場合ですか。そんな状況でも淘汰しなければならなかったのしょうか。

3)牛のブルセラ、結核はセットで語られる事が多く、発生した場合の経済に対する打撃から淘汰が原則のようです。
今回、畜産課の中に動物愛護グループがあるということで、必要以上にブルセラに対する過剰反応が出たとは考えられないでしょうか。

日々の御診療にお忙しい先生に、いまさらのような質問で心苦しいのですが、お時間がありましたら、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

投稿: taku | 2007年6月 4日 (月) 00時21分

takuさま

1)動物各種をどのように扱うかはそれぞれの国により違うと思います。またそれは、宗教や伝統また、その国のおかれている状況などで時代により変っていくものだと思います。
では、現在の日本はどうでしょうか?
私達が子供の頃、ほとんどの家庭犬は番犬でした。30年の月日が流れ、それは大きく変ってきている事は誰もが認めることだと思います。
『番犬』から『家族』という位置づけが一般的になってきている日本で、今回の大阪府の対応は時代遅れとしか言いようが無いと思います。救援本部の方々が比較的年配の方々で、我々とは犬に対する思いが違うのだと思います。
だからこそ某掲示板で獣医師が、人の安全の為なら(ブルセラごときでも)殺処分すべきだなどといったことを言うのでしょう。
国民の犬への意識が『番犬』であった数十年前だと、同じ対応をしてもほとんど非難はなかったと思います。
憲法も法律も時代により『正』が変ります。
今回の対応が本当に今の日本に合った対応だったのかは行政にもよく考えてもらいたいと思います。

2)発生は散発的なので、万が一感染犬が排菌していても交尾等の濃厚な接触以外で感染することはまず無いということです。これは事実です。
大阪府のおかしいのはこの後で、『今回は多数の感染犬がいるので、通常の場合とは異なる。だから蔓延する』といっています。
誰かが十分な治療や不妊手術もせず感染犬百数十頭を同じ場所で飼い、近所を散歩させれば、もしかすると近所の犬に感染するかもしれません。しかし、感染した場所が多頭飼育でも、治療、不妊手術の後個々の家庭で飼われるならば、その後は前者の場合と全く変りません。
行政お得意の『結論』に合わせる為の無理な理由付けでしか無いと思います。
殺処分させる為に考え出された非科学的な理由だと考えています。

3)行政の性格上しょうがないのかもしれませんが、動物愛護グループの方々は好きでそこに配属されたのではないと思います。もしかすると犬嫌いがいるかもしれません。犬猫をあまり好きではない獣医師もいるくらいですから(そういう人は大抵、役人や大学職員、企業での研究員になります)。
お上から言われて時代に合わせるよう仕方なく作ったグループですのであまり期待は出来ません。
警察や、民間ボランティアと協力して真の動物愛護を行うような(人事でコロコロ職員が変らない)アニマルポリス的な組織が出来ればと思います。

投稿: 縄田龍生 | 2007年6月 6日 (水) 19時18分

縄田先生、陽性犬の処分後のお辛い時に、今さらのような質問にお答えくださり、心より感謝申し上げます。陽性犬がなぜ処分されたのかを考える事は、後ろ向きと言われるような行為であるかもしれませんが、私は、やはり大事な問題だと考えております。

1)、2)でお答えいただいたことは今回の事を象徴していると思います。第1回救援会議の最後に、ある委員が「この問題は哲学的にあつかうべき」と発言していたのを思い出しました。確かに先生が仰るように医学的に突き詰めていくと、大阪府はあのような矛盾した広報をせざるを得なかったのだと思います。
「めったに感染しない」・「蔓延する」という両極の広報が飛び交っておりました事は記憶に残っております。

では、府民に理解してもらえる「哲学」とは何だったのでしょうか。先生がお教えくださいましたのは、どんな哲学を持つかによって、今回の結果が変わったであろう事ですね。

偶然ですが、ネット検索していて、「獣医師の誓い95年宣言」というものを知りました。それには、「人類は地球の環境を保全し、他の生物と調和を図る責任をもっている。特に獣医師は動物の健康に責任を有するとともに、人の健康について密接に関わる役割を持っている」とありました。
また他の記事では、「獣医学の重要性として人畜共通の感染症の予防と食肉衛生検査、野生動物の保護と管理などに貢献するものである」とありました。
いずれにしても、「人あっての動物」、「人のための共生」という哲学がいつの時代も獣医学にとって、また人と動物のかかわりにおいて普遍のものであるのは当然ではありますが、それでも以前先生が仰ったように、そのバランスの均衡するポイントをどこに置くかは、時代と社会の要請によって、様々に変わるものと私も思います。
今回の大阪府のバランスのとりかたが果たして適切であったのかどうかを、私達が知るには、今しばらくの時間がかかるのでしょうか。
松野議員の活動などにより、急速に変化が訪れようとしています。バランスのポイントはどの様に変わっていくのでしょうか。
見守っていきたいと存じます。

先生にはご無理を申し上げ、貴重なご教示を戴きました事、本当に有難う御座いました。
陰性犬の譲渡が始まります。先生がこちらのブログでブルセラについて取り上げ続けていただいたお陰で、多くの方が、関心を持つに至りました。
先生のブログを訪れる多くの方が、譲渡のご協力を下さる事と思います。重ねて、御礼申し上げます。
長文、駄文におつきあいくださいまして、ありがとうございました。
先生の更なるご活躍をお祈りいたしております。

投稿: taku | 2007年6月 7日 (木) 00時55分

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