2006年2月 2日 (木)

高い?安い?(2)

先進国の中では医療費の安い日本。先日ある番組で日本の医療関係のことが放送されていました。それによると、盲腸の手術は約30万円(入院費を含めて)。このうち自己負担は約10万円。番組では医師が『こんなに日本では手術が安いんですよ』と言われていました。命を救う手術。私も全く高いとは思いません。

人の盲腸に似た手術は私たちで言うと避妊手術ということになるのでしょうか。小型犬だと2~3万円、大型犬だと5~6万円(病院により違いはあるでしょう)。

この両者の費用の違いは、①命の重み(人の命は地球より重い。動物は?)②人件費(新人勤務獣医師月収約20万円。3~5年の勤務獣医師約25~30万円。動物看護士時給700~1000円。医師、看護士は分かりません。)③設備費(しかし、人では専門化が進んでいる為設備投資はすぐに取り返せるのだろう。例えば超音波診断装置(約100~1000万円)を持っている殆どの獣医師は超音波検査でその半分の費用も得ることなく使っているのだと思う)④訴訟に対する費用⑤麻酔薬(少し量が多い。ものは殆ど同じ)⑥その他もろもろ。 といったところでしょうか?この約4倍の違い。ちょうど獣医師と医師の収入の差くらいでしょうか。

命の重みに関しては、殆どの獣医師や飼主は人より軽いという感覚では決してありません。

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2006年2月 1日 (水)

高い?安い?

続くかどうか分からないですが、「高い?安い?」シリーズを始めます。

まずは医療費。日本の医療費は欧米に比べ、格段に安い。それもやはり国民皆保険制度のおかげでしょう。私の親戚のおじいさんが日本でペースメーカーの手術をしました。原爆手帳を持っているので無料。持っていなくても高額医療費補助によりおそらく数十万円ですむのでしょう。その方はアメリカへ移住しているので、帰国した後再度ペースメーカーの手術。費用なんと千何百万円!!はじめは嘘だろうと思っていましたが本当らしい。民間の保険に入っていなければとても命を守れません。

救急車も日本ではタダ。アメリカではおよそ7万円。日本のようにちょっとした事では救急車も呼べません。

ただ忘れてならないのは、皆さんその為に毎月数万円の保険料を払っています。また、それだけではなく、医療費に投入されている税金はもちろん私達から徴収したもの。健康であれば年間数十万、10年で数百万円を払っているのです。

よく、「動物は保険がきかないから高い」と言われます。医療費は動物医療費に比べ、安いのではなく、皆さんがそれだけのお金を前払いしていると考えられないでしょうか?あまり、高い、高いと責めないで下さいね。一部の大病院の院長を除き、獣医師の年収は300~500万円位だと思いますよ。決してぼったくっているわけではありません。

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